まえがき

以前からドラクエ4・5・6、所謂天空シリーズを通してのテーマに関する記事を書きたいと思っていたので、それならそれぞれについても書いてみようという試みの第一弾天空の花嫁編です。
この試みの為に再プレイをしていたのですが、プレイする自分の年齢が上がっていく毎に「ここが素敵!!!」となるポイントが変わったり増えたりしていく気がしますね。
結婚イベントや子供が生まれた時、その後の石化イベントなどは今までプレイした中で一番自分の感情の起伏を感じましたし、もっと年齢が上がっていくと今度は恐らくパパス関連で同じようになるのでしょうね。
ドラクエ全体を通して見ても異色な要素が多々ある本作ですが、結局本作のストーリーテーマってどういうものだと言えるんだろう?それってどんな意味があるんだろう?という視点をメインで取り扱っている記事となります。
それの取り巻きとして、作中では明言されてなかったけどミルドラースの正体ってこうなんじゃない?みたいな考察なんかも行っています。
ミルドラースはよく影が薄いラスボスのような扱いを受けていますがドラクエ5を俯瞰してみると主人公よりも主人公らしいような人物で、裏主人公と言ってもいいクラスの経歴や苦悩、努力があったんだなと感じました。
当ブログで扱う記事では毎度の事ですが、前提として「ゲーム:ドラゴンクエスト5~天空の花嫁~」内で得られる情報のみを取り扱います。
その他のゲームや書籍・CDは勿論、製作陣の誰々のインタビューでは~と言った内容も排除しているのでご注意ください。
当記事を書く為にプレイしたバージョンはDS版リメイクです。
また、ネタバレ全開の記事となっているので気にされる方はプレイ後にまた覗いて貰えると嬉しいです。
花嫁戦争(ビアンカフローラ戦争)はもうやめないか?という記事も現在執筆中なので良ければ完成次第そちらもどうぞ。
- まえがき
- 運命という絶対的な力
- 遺すべきものは命ではない
- 神をも超えたはずのミルドラースの敗因はなんだろう?
- 家族足り得なかったはずの家族が、それでも家族を始められたのは何故だろう?
- ミルドラースについて
- テーマの統括-あらゆる運命においても抱ける幸せってなんだろう?
- マスタードラゴンについて
- あとがき
運命という絶対的な力
本作品の主要人物達は“定められた運命“によって突き動かされています。
- 言い伝えに従って伝説の勇者を探すパパス/主人公
- 伝説や予言通りに生まれ、伝説の勇者という生まれに従って魔王を討たんとする息子
は勿論プレイヤーと共に旅をしましたが、もう1人絶対に忘れてはならない人物が居ます。それが
- 予言に従って伝説の勇者を探すミルドラース
です。
そもそもこの物語で起こる様々な事件は、自分が伝説の勇者に討たれる事を予言したミルドラースが、その勇者は高貴な身分の元に生まれるという事を更に予言したので先に潰しておこうという動きに端を発しています。
結果的にその動きは報われなかった為、定められた運命(予言)に抗おうとしたミルドラースが努力虚しく運命通り勇者に討たれてしまう物語だと言えますね。
ミルドラースは自分が視た予言の結末を変える為に勇者の芽を潰したり、魔界で力を蓄えたりと運命に必死に抗い、最終的には「神をも超えた」と豪語するまでに至りますが、翻って主人公サイドは運命や伝説と言った定められたものに従って生きていたらミルドラースを倒せちゃったと言った形の対比が取られているように見える構図になっています(その内容は過酷ではありましたが)。

個人的には、自分の強い意志で運命を変えようとした上に、そもそも人間でありながら神になる事を強く望んだという前向きな意志力全開のミルドラースを応援したい気持ちが強いし、運命に従っていたら何かを為せただけの主人公サイドよりもそっちの方を尊びたいとも思うのですが、事実として物語上でミルドラースは討たれているので、この作品では単純な意志力よりも上位に来る何かがあると示唆されているという事になりますね。
では主人公サイドにあってミルドラースに無かったものは何かという話になり、具体的に色々挙げる事は出来ますが作中で最も強調されていた要素で言うと意志ならぬ"遺志の継承"ではないかと思います。
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